お気に入りのムートンブーツを洗いたいけれど、「自宅で洗って失敗しないか」「クリーニング代が高い」と悩んでいませんか?正しい方法でケアすれば、ブーツの寿命を延ばし、快適な履き心地を保つことができます。
この記事では、ムートンブーツの素材別の洗い方から、自宅洗いのリスク、プロに任せるべきケースまで詳しく解説します。この記事を読んで、大切なブーツを最適な方法でケアし、長く愛用しましょう。
目次
ムートンブーツは自宅で洗える?まずは素材を確認
ムートンブーツの洗い方を知る前に、最も重要なのは素材の確認です。「リアルムートン(天然羊毛)」と「フェイクムートン(合成繊維)」では、洗濯方法が全く異なります。
素材を見誤って洗うと、高価なブーツを台無しにするリスクがあるため、必ず確認してから洗いましょう。
「リアルムートン」と「フェイクムートン」の見分け方
素材を見分けるには、以下の3つの方法が有効です。
1. 品質表示タグを確認する
品質表示タグを確認し、「シープスキン」「羊革(シープ)」「天然皮革」などの表記があればリアルムートンの可能性が高いです。
一方で「ポリエステル」「アクリル」など合成繊維が主体の表記であれば、フェイクムートンの可能性が高いでしょう。
※タグは部位ごとに素材が分かれて記載されることがあるため、表地・裏地(ボア)などの記載もあわせて確認します。
2. 毛の根元を観察する
リアルムートンは毛の根元が革(スエード)に直接生えています。
一方、フェイクムートンは布地に毛が植え付けられた構造です。毛を掻き分けて根元を確認すると違いがわかります。
3. 価格帯で判断する
UGGやEMUなどのブランド品で2万円以上するものは、ほぼリアルムートンです。3,000円〜5,000円程度の商品は、フェイクムートンの可能性もあります。
ただし、価格帯だけで素材は断定できません。UGGやEMUなどはリアルムートン(シープスキン)を使うモデルが多い一方、モデルや仕様によって素材が異なる場合もあるため、最終的には品質表示で確認しましょう。
フェイクムートンは水洗いOK!
フェイクムートンは合成繊維でできているため、家庭での水洗いに適しています。ポリエステルやアクリル素材は水に強く、洗濯による縮みや変形のリスクが低いのが特徴です。
おしゃれ着用の中性洗剤を使えば、自宅で十分にケアできます。洗濯後も比較的早く乾くため、天気の良い日を選べば1〜2日で完全に乾かすことが可能です。
安価なフェイクムートンブーツであれば、気軽に洗えるのが大きなメリットといえます。
リアルムートンの自宅洗いはハイリスク!
リアルムートンは天然の羊革と羊毛でできているため、水洗いには細心の注意が必要です。革は水分を吸収すると硬化しやすく、栄養分が抜けてゴワゴワになる可能性があります。
また、乾燥ムラが生じると輪ジミができたり、濃い色のブーツは色落ちしてマダラ模様になったりするリスクも高いです。
ブランド品や高額なブーツほど、素材の特性上、自宅洗いで失敗したときのダメージが大きくなりがちです。洗濯表示や素材に不安がある場合は、靴クリーニングなどプロへの相談も検討しましょう。
ムートンブーツの洗い方【フェイク向け】
フェイクムートンブーツは、正しい手順を踏めば自宅で安全に洗えます。ここでは、失敗しないための具体的な洗い方を5つのステップで解説します。
作業時間は約30分ですが、乾燥には1〜2日かかるため、天気の良い日を選んで作業しましょう。
事前準備:用意するもの
洗濯を始める前に、以下のアイテムを準備してください。
- おしゃれ着用中性洗剤
- 洗面器またはバケツ(ぬるま湯を入れる用)
- 柔らかいスポンジ(食器用スポンジでOK)
- 洋服ブラシまたは靴用ブラシ
- 乾いた清潔なタオル(2〜3枚)
- 新聞紙またはペットボトル(型崩れ防止用)
柔軟剤やリンスを少量使用すると、手触りがやわらかく感じられる場合があります。ただし、素材や製品によっては仕上がりに差が出るため、使用は任意としてください。
手順1:ブラッシングで表面の汚れを落とす
洗う前に、ブラシで表面についたホコリや砂を払い落とします。毛の流れに沿って優しくブラッシングしてください。
特に靴底の溝やつま先部分には、泥や小石が入り込んでいることが多いです。この汚れを事前に除去しておくと、洗剤の浸透が良くなり、洗い上がりがきれいになります。
内側のボア部分もブラッシングすると、繊維が立ち上がって洗いやすくなるでしょう。
手順2:洗剤液を作りスポンジで優しく水洗い
洗面器にぬるま湯(30〜40℃)を入れ、中性洗剤を溶かします。洗剤の量は、水2リットルに対してキャップ1杯程度が目安です。
スポンジを洗剤液に浸し、軽く絞ってから表面を優しく叩くように洗ってください。ゴシゴシこすると毛が抜けたり、ボアが寝てしまったりします。
汚れが気になる部分は、スポンジで円を描くように何度かなぞると落ちやすいです。内側も同様に、スポンジで軽く叩きながら洗いましょう。
手順3:洗剤が残らないようにしっかりとすすぐ
洗い終わったら、きれいな水で洗剤を完全に洗い流します。すすぎ残しがあると、乾いた後に白い跡が残ったり、ゴワゴワになったりする原因です。
スポンジを水で濡らして絞り、洗剤を吸い取るように何度も拭き取ってください。水を3〜4回替えながら、泡が出なくなるまで繰り返します。
柔軟剤を使う場合は、製品表示に記載された使用量を守り、最後のすすぎの際に薄めてから軽くなじませます。
手順4:タオルドライで水分を吸収する
すすぎが終わったら、乾いたタオルでブーツ全体を包み込み、上から押さえて水分を吸収させます。絞ったり引っ張ったりすると、型崩れの原因になるため避けてください。
タオルが濡れたら新しいものに交換し、水が垂れなくなるまで繰り返します。この工程をしっかり行うと、乾燥時間が大幅に短縮できるでしょう。
内側の水分も、タオルを丸めて入れ込み、しっかり吸い取ってください。
手順5:型崩れを防ぎながら日陰で干す
ブーツの中に丸めた新聞紙やペットボトルを入れて、形を整えます。新聞紙は湿気を吸い取る効果もあるため、2〜3時間ごとに交換すると乾燥が早まります。
干す場所は、直射日光の当たらない風通しの良い場所を選んでください。日光に当てると変色や硬化の原因になります。
完全に乾くまで1〜2日かかるため、中までしっかり乾いたことを確認してから履きましょう。生乾きのまま履くと、雑菌が繁殖して臭いの原因になります。
リアルムートンの自宅洗いでよくある失敗4選
リアルムートンブーツは自宅洗いで失敗するリスクが高く、元の状態に戻せないケースも少なくありません。ここでは、実際によく起こる4つの失敗パターンを紹介します。
これらのリスクを知った上で、自宅洗いかプロのクリーニングかを判断しましょう。
失敗1:革の栄養分が抜けて「ゴワゴワ」になる
天然の羊革は水に浸かると、革に含まれる油分や栄養分が抜け出します。この状態で乾燥させると、革が硬化してゴワゴワになり、履き心地が大幅に悪化するのです。
新品のような柔らかさを取り戻すには、レザー用のコンディショナーで栄養補給が必要になります。しかし、家庭用の製品では十分な効果が得られないケースも多いです。
一度硬くなった革を元に戻すのは、プロでも難しい作業といえるでしょう。特にUGGやEMUなどのブランドブーツでは、元に戻せないダメージになると、修復や買い替えが必要になる場合もあります。
失敗2:乾燥ムラによる「輪ジミ」の拡大
水洗い後の乾燥過程で、水分の蒸発スピードに差が生じると輪ジミができます。特に、部分的に水で濡らして汚れを落とそうとすると、その境界線がくっきりと残るのです。
一度できた輪ジミは、さらに水で濡らすと広がってしまいます。結果的に、元々の小さなシミよりも目立つ跡が残ることになるでしょう。
乾燥ムラを防ぐには、ブーツ全体を均一に濡らし、同じペースで乾かす必要があります。しかし、革の厚さや毛の密度は部位によって異なるため、家庭での均一乾燥は非常に困難です。
失敗3:色落ちや色ムラによる「マダラ模様」
濃い色のリアルムートンブーツ(チェスナットや黒など)は、水洗いで染料が流れ出す可能性が高いです。染料の定着度合いは製品ごとに異なり、水洗いによって色落ちが起こる場合があります。
色が抜けた部分と残った部分が混在すると、まだら模様のように見えてしまいます。これは外から見ても非常に目立つため、履いて外出するのをためらうレベルです。
染料の定着度合いは製品ごとに異なるため、洗ってみるまでわかりません。高価なブランド品でも、色落ちのリスクはゼロではないのです。
失敗4:生乾きによる「カビや雑菌の繁殖」
リアルムートンは毛足が長く、内部まで完全に乾燥させるには3〜5日かかります。その間に湿気がこもると、雑菌やカビが繁殖する絶好の環境になるのです。
特に梅雨時や冬場の室内では、乾燥に1週間以上かかることもあります。生乾きの状態が続くと、不快な臭いが発生し、洗う前よりも悪化するケースも少なくありません。
カビが一度繁殖すると、表面をきれいにしても内部の菌は残り続けます。その結果、履くたびに臭いが気になる状態になってしまうでしょう。
大切なブーツはどっちがお得?「自宅洗い」vs「靴クリーニング」
リアルムートンブーツのケアは、自宅洗いとプロのクリーニングで大きく結果が異なります。料金だけでなく、手間や仕上がり品質、失敗リスクを総合的に比較することが重要です。
ここでは、両者の違いを具体的に見ていきましょう。
【比較表】料金・手間・仕上がり品質
以下の表で、自宅洗いとプロのクリーニングを比較します。
| 項目 | 自宅洗い | 靴クリーニング |
|---|---|---|
| 料金 | 洗剤代のみ(数百円) | クリーニング料金(数千円〜数万円) |
| 作業時間 | 30分+乾燥管理(3〜5日) | 申し込み・梱包・発送のみ(短時間) |
| 乾燥期間 | 3〜5日(天候に左右される) | プロが管理 |
| 失敗リスク | 高い(ゴワゴワ、シミ、色落ち) | (自宅洗いに比べて)低い |
| 仕上がり | 汚れ除去のみ | 起毛処理や補色、消臭などの専門ケアが可能な場合がある |
| 保証 | なし | 再仕上げ対応が可能な会社もある |
比較的安価なフェイクムートンは自宅洗いを選ぶ人も多い一方、ブランド品や素材に不安があるブーツは、失敗リスクを考えてクリーニングを検討するのが無難です。
プロのクリーニングなら「起毛」や「補色」も可能
プロの靴クリーニングは、単なる汚れ落としだけではありません。専用の機械を使った起毛処理により、毛並みが整い、手触りが改善される場合があります。
また、色あせた部分への補色も可能です。自宅では難しい専門的な工程のため、状態が改善されるケースもあります。
革への栄養補給や防水加工も同時に行うため、履き心地や耐久性の維持・改善につながる場合があります。クリーニング後は、購入時に近い状態で次のシーズンを迎えられるでしょう。
靴クリーニングなら保管も可能な「せんたく便のくつパック」
「せんたく便」の「くつパック」は、ブーツをまとめて出せるパック料金制のクリーニングサービスです。2足パックで17,270円から利用でき、最長で9ヶ月間の保管も無料で申し込めます。
服のクリーニングと一緒に申し込めば、シーズンオフのアイテムをまとめて管理できて便利です。保管サービスを利用すれば、自宅のクローゼットがすっきりします。
申し込みはWebで完結し、自宅まで集荷に来てくれるため手間がかかりません。プロの技術で大切なブーツを長持ちさせたい方におすすめのサービスです。
ムートンブーツを長く履くための日常のお手入れ
ムートンブーツは、使用後の日々のケアで寿命が大きく変わります。大掛かりな洗濯をする前に、普段から適切なメンテナンスを行えば、汚れや臭いの蓄積を防げるのです。
ここでは、誰でも実践できる3つの基本ケアを紹介します。
履いた後は必ずブラッシングをする
外から帰ったら、ブーツを脱いですぐにブラッシングする習慣をつけましょう。表面についたホコリや砂を放置すると、繊維の奥に入り込んで落ちにくくなります。
ブラシは馬毛や豚毛など、柔らかい天然毛のものを選んでください。毛の流れに沿って優しく撫でるようにブラッシングすれば、毛並みが整って見た目もきれいになります。
特につま先と履き口周辺は汚れやすいため、重点的にケアしましょう。短時間でもこまめにブラッシングすることで、汚れの蓄積を抑えやすくなります。
防水スプレーで汚れと水を弾く
ムートンブーツは水分に弱いため、履く前に防水スプレーを使用するのが効果的です。表面に撥水コーティングを施すことで、雨や雪による水分の付着を軽減できます。
スプレーは30cm以上離れた位置から、全体に均一に吹きかけてください。乾燥に15〜20分かかるため、出かける直前ではなく前日の夜に処理しておくと便利です。
効果の持続期間は使用頻度や製品によって異なりますが、定期的に再スプレーすると撥水性を保ちやすくなります。雨の日が続く時期は、状態を見ながらこまめにケアすると安心です。
シーズンオフの正しい保管方法
春になってブーツをしまう際は、必ず汚れを落としてから保管します。汚れが残ったまま長期保管すると、シミが定着したり虫食いの原因になったりするのです。
内部に丸めた新聞紙や不織布を詰めて、型崩れを防ぎましょう。湿気がこもらないよう、通気性の良い布製の袋に入れて保管してください。
保管場所は、直射日光が当たらず湿度の低い場所を選びます。クローゼットの上段や押し入れの中段が適しているでしょう。防虫剤を併用すると、虫食いリスクを抑えやすくなります。
ムートンブーツの洗い方に関するよくある質問
Q1. 自宅の洗濯機やコインランドリーを使っても大丈夫ですか?
フェイクムートンでも、洗濯機の使用はおすすめしません。脱水の遠心力で型崩れしたり、ボア部分が寝てしまったりするリスクが高いからです。
どうしても洗濯機を使いたい場合は、洗濯ネットに入れて「手洗いコース」や「ドライコース」を選んでください。脱水は30秒程度に抑えるのがポイントです。
ただし、リアルムートンは洗濯機での洗浄は推奨されていません。革が破れたり、縮んだりして取り返しがつかなくなります。コインランドリーの乾燥機も高温で革が硬化するため、使用は避けましょう。
Q2. シャンプーやリンスで洗うとふわふわになりますか?
シャンプーとリンスは、フェイクムートンには効果的な場合があります。シャンプーで汚れを落とし、リンスで繊維をコーティングすれば、ふんわりとした質感に近づくことがあります。
ただし、洗浄力が強すぎないタイプのシャンプーを選ぶ方が無難です。洗浄力が強すぎると、合成繊維にダメージを与える可能性があるためです。
また、リアルムートンにシャンプーを使うのは危険です。革に含まれる油分が必要以上に奪われ、ゴワゴワになる原因になります。リアルムートンには、革専用のクリーナーを使用しましょう。
Q3. ムートンブーツ内側の臭いや汚れの落とし方は?
内側の臭いは、重曹を使った消臭が効果的です。重曹大さじ2〜3杯をブーツの中に入れ、一晩放置してから掃除機で吸い取ります。
汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤をタオルに含ませて拭き取ってください。その後、固く絞った清潔なタオルで洗剤を拭き取り、しっかり乾燥させます。
ただし、内側まで丸洗いすると乾燥に時間がかかり、雑菌繁殖のリスクが高まります。日頃から履いた後に新聞紙を入れて湿気を吸収させる習慣をつければ、臭いの発生を大幅に防げるでしょう。
Q4. ムートンブーツについた頑固な汚れの落とし方は?
泥汚れは、完全に乾燥させてからブラシで払い落とします。濡れた状態でこすると、汚れが繊維の奥に入り込んで逆効果です。
油性の汚れには、消しゴムタイプのクリーナーが有効です。汚れ部分を優しくこすると、表面の汚れが浮き上がります。
それでも落ちない頑固なシミは、無理に落とそうとせずプロのクリーニングに任せましょう。特にリアルムートンの場合、強くこすると毛が抜けたり革が傷んだりします。染み抜き専門の技術を持つクリーニング店なら、素材を傷めずに汚れを除去できるのです。
まとめ:ムートンブーツは自宅洗いと靴クリーニングを使い分けよう
ムートンブーツの洗い方は、素材によって大きく異なります。フェイクムートンなら自宅での水洗いが可能ですが、リアルムートンは革の硬化や色落ちなど失敗リスクが高いため注意が必要です。
比較的安価なフェイクムートンは自宅洗いを選ぶ人もいますが、ブランド品や素材に不安があるブーツは、失敗リスクを考えてプロに任せる方が安心な場合があります。
宅配クリーニングを利用すれば、自宅洗いに比べて失敗リスクを抑えつつ、状態の改善が期待できます。「せんたく便」の「くつパック」は、自宅にいながらプロの技術でブーツをケアできるサービスです。高価なブーツを長く愛用したい方は、一度相談してみてください。
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